ダイエットがうまく痩せられないのは、ミネラル不足が原因かもしれません!
「全ての病気を追及するとミネラル欠乏に辿り着く」
「ビタミンは重要だがミネラルなしでは何もできない」
これらの言葉はミネラルに関する非常に有名な言葉で、それくらいミネラルは体にとって基礎となる重要な栄養素になるんですね。
それでミネラルが不足することで様々な不調をきたすことはもちろんで、その不足には気付きにくいことが多いんです。
さらに、ミネラルは一種類だけでなく多種類で協同して働くため、バランスが重要な栄養素の代表とも言え、ビタミンなどの化合物とは異なり、元素であるミネラルは体内で作ることはできないんですよ。
大地から多くのミネラルを吸収して育っていた野菜は、今では土壌の変化や流通の発達で、1950年代、ほうれん草には100g当たり約13mgの鉄分が含まれていましたが、現在では約2mgと損失率は80%以上にもなっているんですね。
その他の野菜や果物に関しても今や過去の食材とは別物と言っていいほど栄養素の損失が確認されているそうです。
ダイエットというと、取りすぎた栄養を減らすことを考えしまいますが、ミネラルやビタミンが不足していると代謝が下がり太る原因となるんですね。
食べ物を摂ると2つの代謝がおこる
カロリー代謝
食べ物を消化・代謝することでエネルギーが生成され、体内での生理機能を維持するために使われますが、この過程で、消化酵素によって炭水化物、脂質、タンパク質が分解され、グルコースや脂肪酸、アミノ酸などの栄養素が生成されます。
これらの栄養素は、筋肉、脳、臓器などの細胞で利用され、エネルギーを生み出すんです。
廃物代謝
食べ物を消化する際に、体に必要のない成分や、代謝された余分な物質が生じ、この余分な物質は、腸管から排泄されたり、肝臓や腎臓によって処理され、体外に排泄されますが、これによって、体内に余分な物質が蓄積することを防ぎ、正常な代謝を維持する役割があります。
エネルギーに変える代謝は、バランスの良いミネラルとビタミンが不可欠で、足りないミネラルやビタミンがあると代謝はスムーズに行われません。
ミネラルは人体の構成要素であり、代謝機能の維持や体組織の調節・強化など、様々な働きで体の健康を保っていますが、そんな大切なミネラルでも、不足しがちなミネラルがいくつかあり、どんなミネラルが不足しているのか、不足したときの不調、ミネラル摂取のポイントなどを紹介していきます。
ミネラルとはどんな栄養素!
ミネラルとは?
ミネラルは五大栄養素の一つで、 人間の体を構成する要素として欠かせない存在で、ビタミンと同様、微量栄養素に分類され、体の発達や代謝機能を適切に維持するために必要な栄養素です。
具体的にはどんなもの?
ミネラルは、生体を構成する主な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外の元素のことで、無機質といいます。
人間の体には「 必須ミネラル 」と呼ばれる16種類のミネラルが必要とされており、1日の必要量に応じて「 多量ミネラル(7種類) 」と「 微量ミネラル(9種類) 」に分けられます。
多量ミネラル(7種類)
カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム
微量ミネラル(9種類)
鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルト
なぜ必要なのか?
ミネラルにはそれぞれ大切な働きがあるんですが、主な役割としては、 基礎代謝や新陳代謝、エネルギー代謝を促す、体の機能や組織を調節・強化し、心身のバランスを正常に保つ働きがあります。
様々なミネラルの働きによって体の健康は保たれているんです。
ミネラルが不足するとどうなるのか?
ミネラルは、体にとって必要不可欠な存在なんですが、体内で作ることができない栄養素なため、常に食事で摂取する必要があるんです。
さらに、 ミネラルが不足してくると様々な体調不良を引き起こすんですね 。
ミネラルが不足するとどのような不調があらわれるのか?
例えば、足がつりやすかったり、寝付きにくいという方は、 神経の興奮を抑えたり、筋肉の収縮を調整したりするマグネシウムが不足している可能性 があります。
他にも、体が疲れやすく、立ちくらみや目まいがする方は、鉄不足かもしれません。
鉄には体全体に酸素を運ぶ役割があるのですが、不足するとこのような不調があらわれやすくなり、慢性的な鉄不足になると、体がだるく、肌がくすみやすくなるため注意が必要です。
ミネラル不足は摂りすぎても問題があり、特に、ナトリウムを摂取しすぎると血圧が高くなる恐れがあります。
リンを摂取しすぎるとカルシウムとのバランスが崩れてしまい、骨が弱くなる原因となるので、過剰摂取を避けるためにも、偏った食生活を見直し、バランスの良い食事を心がけることが大切です。
こんな人はミネラル不足?
日常生活でこのようなお悩みが一つでも当てはまった人はミネラルが不足しているかもしれません。
☑食欲がない、☑体が冷えやすい、☑イライラして集中力がもたない、☑めまいがする、☑便秘がち、☑骨や筋肉が弱まってきた、☑肩がこる、☑むくみやすい、☑頭が重たい、☑肌が荒れやすい
不足しやすいミネラルとは?
次に、不足しやすいミネラルとして、カルシウム、マグネシウム、鉄について、不足する原因を説明していきます。
カルシウム
日本の自然環境として、国土のほとんどが火山灰地のため、国土に含まれるカルシウム量が少なく、その影響で、飲み水や野菜、果物に含まれるカルシウム量が海外よりも少ないため、日々の食生活で積極的にカルシウムを多く含む食品を摂る必要があります。
また、食の欧米化により、カルシウムを多く含む魚を食べる機会が減ったことも、カルシウム不足の要因の一つです。
マグネシウム
精神的ストレスなどでマグネシウムはどんどん尿から排出されてしまいます。
さらにカルシウムと同様、食の欧米化により偏った食生活が多くなり、マグネシウムを多く含む魚やひじき、わかめ、納豆などを積極的に食べる機会が減ったことも原因の一つ!
鉄
鉄不足の場合、食事から十分な鉄を摂取できていないことに加え、鉄の吸収を良くするビタミンCが不足していることも原因の一つとして挙げられます。
特に女性は、周期的に生理出血がある場合、1日あたり2mg程度の鉄を失ってしまいます。
成人男性で1日あたり約1mgの鉄分が、尿や汗として体外に出ていくとされているため、生理中の女性は鉄分不足に陥りやすくなります。
さらに、食べ物からの鉄分は吸収率が1割程度と低いため、鉄分の吸収率を高めるビタミンCを多く含む食品も一緒に食べるよう心がけましょう。
ミネラル摂取のススメ
ミネラルを多く含む食品は具体的にどのようなものなのか、次の表を見て普段の食事でミネラルを摂取できているのか確認してみましょう。
必須ミネラルを多く含む食品
多量ミネラル(7種類) | ||
カルシウム | 干しエビ、水菜、厚揚げ 等 | 骨や歯をつくる、神経の興奮を抑える |
リン | 小魚、乳製品、大豆製品 等 | 骨や歯をつくる、糖質の代謝を助ける |
カリウム | 昆布、大豆、ほうれん草、アボカド | 血圧の上昇を抑える、利尿作用 |
硫黄 | にんにく、肉類、卵 | 皮膚・髪の毛・爪などをつくる |
塩素 | 食塩、梅干し、しょうゆ | 胃液の成分となる、殺菌効果 |
ナトリウム | 食塩、しょうゆ、味噌 等 | 血液・体液の濃度を調整する、筋肉や神経の興奮を抑える |
マグネシウム | アーモンド、カシューナッツ、納豆 | 骨や歯を強くして酵素の働きを助け神経の興奮を抑える |
微量ミネラル(9種類) | ||
鉄 | レバー、ひじき、厚揚げ | 赤血球のヘモグロビンの成分となる |
亜鉛 | 牡蠣、牛もも肉、豚レバー | ホルモンの合成を活性化させる |
銅 | レバー、魚介類、ココア | ヘモグロビンの生成を助ける |
マンガン | 抹茶、ごま、玄米 | 骨や関節をつくる |
クロム | ひじき、青のり、こしょう | 糖や脂質の代謝を高める |
ヨウ素 | 海藻類、イワシ | 成長促進、基礎代謝を高める |
セレン | イワシ、ホタテ、カレイ | 抗酸化作用 |
モリブデン | 落花生、枝豆、レバー | 肝臓や腎臓で老廃物を分解する |
コバルト | 貝類、のり、煮干し | 血液をつくる |
まとめ
不足しがちなミネラルは吸収率を高める栄養素も一緒に摂取することが大切です。
カルシウム不足の時には、 カルシウムの吸収を高めるビタミンD、鉄不足の時には、鉄の吸収を高めるビタミンCを一緒に摂ることがおすすめします。
特にビタミンDは食事だけでなく、日光を浴びることで増やすことができるので、日中外に出てみるのも健康な体づくりの第一歩で、それがダイエットするためには健康を維持する意味でも大切になります!
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